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2024年8月27日 : イスラム原理主義に走る、トルコの事情。
要望がありましたので、トルコ事情について書きます。なるべく短くするつもりす。
1890年のエルトゥールル号の一件以来、トルコは親日国として友好関係を温めてきました。勿論、トルコ国民も親日です。
この前提で書きます。
2016年7月15日、トルコでクーデター未遂事件が勃発。約240人が死亡した。政府は、この事件の犯人を「ギュレン派」と断定した。但し、証拠は無い。
そして、ギュレン派との関係を疑われた人は捜査の対象となった。62万人が捜査対象となり、30万人以上が拘束され、9万6000人が投獄された。食事や水も与えられず、罵倒、脅迫、殴打の虐待を受けた。
クーデター未遂以来、エルドアンは徹底的に「言論弾圧」を行った。既存メディアも政府にコントロールされ。2021年1月~4月の間に、213人のジャーナリストが裁判を受け、20人が平均3年の禁固刑を宣告された。2016年~2021年4月までに68人以上のジャーナリストが服役した。
2014年11月の「国際女性と正義サミット」でのエルドアンの発言。
「男女は平等ではない、イスラム教は女性に『母』という特別な地位を与えている。」
「避妊や妊娠中絶は国家反逆罪に等しい」
「女性は人前で笑うのを避けねばならない」
「子供を産めない女性は『不完全』である」
トルコのいくつかの都市で発行されている「結婚ガイド」の内容。
「女性を殴ることは争いを解決するための良い手段である」
「女性がセッ〇ス中に話すと子供が吃音になるので話してはならない」
「10歳の少女が結婚しても問題はない」
2019年 33万人が海外へ移住
2015年 2,995人が亡命を申請
2020年 亡命申請者。18,145人に増加
イスタンブールの生計費は1年間で50%上昇。家賃は71%上がり、生活必需品の殆どが75~138%値上がった。
トルコの労働者の半数近くは最低賃金労働者であり、月に233ドル程度で生活している。経済は困窮している・・・
写真は、エルドアン大統領とフェットフッラー・ギュレン氏